ヌーブズ・ムーブス

ジャン=バティスト・レオネッティ『追撃者』、めちゃくちゃつまらなかった、、今年観たなかで断トツのワースト。途中で観るのやめようか迷ったほど。

追撃者、逃走劇なのにノンスリルなしょうもない脚本、信じがたいほどダサい撮影と編集、ほんとにこれが傑作バイオレンスディストピア『カレ・ブラン』を撮った監督の作品なのかと目を疑いたくなる駄作。スタッフを見てみるとだいぶ入れ替わっていて、なるほどとなる。見どころが水ボトル3連撃くらいしかない

この作品以後、監督は活動を潜めているようだけれども、『カレ・ブラン』のような冴えた脚本と演出を自ら手がけることができるのだから、オリジナル作品でまた返り咲いてほしいと願う。

湯浅政明デビルマンcrybaby』も視聴を開始。1話だけ観る。じつは原作も読んだことがない。ドラッグパーティ会場へと向かう車内で、設定を説明する台詞がつらつらなされるシーンをおもしろく観た。カメラ位置の変更や、車体に反射する街灯のうごき、さらにはその反復など、最低限の表現で画面を展開させる。そのちいさくはあるがきもちのよいうごきが、言葉の内容に沿うのではなく、発語全体に沿って物語の背景を理解しようとするわたしたちの意識を撫ぜる。そこから湯浅節の効いた、腰振り快楽的アニメーションにつづいていく構成もたのしい。

朝、サンドイッチとアボカド和え。しばしぼんやりしたのち郵便局へ。奨学金と賃貸についての書類を東京へ送付する。わたしの前に窓口にいたおやじが、床に貼ってある入口出口の表示を守らずに入口からもどってくるのをみて自身のなかにふくれあがる殺意を感覚した。「おじさん」はぜつめつさせよう。外はすーぱー寒い。冬のパワーを感じる。北国の空気。田に置かれた農機を覆う橙のシートが風に吹かれてバタバタと波打っている。


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炊飯、人たまキャベツとそせじのミルクスープ、豚タンもやし炒め。つくりおえたらダンバインを観ようと思っていたが親が帰ってきてテレビを占拠されたので自室に撤退。アタリの映画を引いていないので今晩観るのは前評判の高い『インターステラー』にしようかしらなどとAppleMusicの「インディーズの頂点(PEAK INDIE)」というプレイリストを聴きながら考える(驚くべきことに11時間49分ある!)。ドラムスティックで家具をバチドカたたいてドラムの真似事をする。東京にいるうちに、いちどはスタジオ入りたかった。