複雑味覚の再々加熱症

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朝、牛肉とトマトとピーマンのスパイス炒めを丼にドン、クミンとパプリカペッパー、しあげにオレガノパクチーとチーズ、ひさびさにタマリンドペーストもつかう、これ家をでていくまでに使いきれる気がしないな、タマリンドをたっぷりつかう料理募集中です


きのううでやしりのあたりを蚊にかまれてぷっくりとした腫れがからだにできている。そんなにかゆくないけれど、やあねというきもち。

外は暑いので排気口の開演までは家で読書。金井美恵子『小春日和』を読みおえる。「そんな好きではないのでは」などと先日書いたが、いや、めちゃくちゃいい構成だなと後半の連弾を読んでいるうちに思いなおし、一気におしりまで読み切った。作中に登場する叔母の書くエッセイや小説が、そのまま本書を構成する一章としてあらわれるのである。そのごろっとした異物感と、連接的なひろがりにわたしはやられてしまった。

つづけて佐藤泰志「オーバー・フェンス」も読む。エモーショナル! 帰郷モチーフはいまのわたしには刺さりすぎてしまう。電車に乗って「撃つ夏」も読みきる。この空気感! すんばらしい! じめっとしてない、からっとしたほうの日本文学のにぶいきらめきがある。こんなてきとうな言葉でにごしてしまっていないでちゃんと読書の記事を書きたいのだけれど、それはしごとをやめるまで注力できない。盆休みの「ボ」の字もでてこなくてほんとうヤんなるね。

終演後、同じ回を観ていた友人たちとビールを飲む。きちんと喋れるようになろうといういつもの反省。感想は次回。