チョコミン党の小規模なパーティ

あちーのでそうめんをつくろうと思うが、まいかいあちーつゆで食っているので、冷ましてつめたいので食べたいなとつゆを煮詰めてしばし待つ。豚バラ、ししとう、ミディトマト、みょうが、ごまでつくったたれ、冷ましているあいだにキムチと燻製チーズで一杯やっているとEさんから今晩ビールでもどうかと誘いがきたのでおうよとお返事。今日ははやくにもう一件誘いがあったのだけれど観劇があるのでと断ってしまったのだよな。まあタイミングというのもあるね。

とうもろこしの天ぷらやサゴチ(なんの魚かわからなかったが、しらべてみると若い鰆のことらしい)の唐揚げなどをつまみながら近況を話しあう。わたしの自宅からもっともちかい居酒屋で、越してきて5年が経とうかというところではじめてきた。いいお店だった。駅で別れ、チョコミントのジュースをコンビニで買って飲みながら帰る。チョコミントはいいよな、今日はハーゲンダッツのそれも買った。こんげつはこれで生きてゆける。

そうして24時前、家をでて演劇を観にゆく。なんとこんな時間に開演する演劇があるのだ! 盛夏火『スペース・クルージング/パジャマ・キャンプ・アルファ』。上演が2時間ということで起きてられるか心配だったのだが、おわってみればもうおわり?と思わされるあっという間のマジカルでスペシャルな一夜となった。駅前の広場に集合したみしらぬひとたちが、帰りの時間にはしっかりとミーツしているこの「神話」ぶりに感動しないものがいるのだろうか。ジャパニーズ・スリープオーバーの神話! いえす、デヴィッド・ロバート・ミッチェル

体験のちから、それはたとえば時宜的に要請されるアルコール消毒にも宿っている。登場人物としてのわたしたち観客への言及やアクションが、身体的にちかい距離間でおこなわれ、集中を欠いた気散じのムードが会場には流れる。その弛緩ぶりが、作品のオフビートなテイストと相まって、すぐにほころんでしまいそうな一夜かぎりの、弱々しい奇跡をつくりだす。なにがはじまるわけでもなく、なにがおわるわけでもない。その予感だけがただよう、周回遅れの青春の初演に甘酸っぱいきもちでいっぱいになる。これはわたしの勝手な妄想かもしれないが、初演というところにおれたちは泣くんだよ。


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観おえて帰宅し、さあ寝るかというところでさきほどの演劇に役者として参加していたZ氏から飲もうよという電話があり、わたしの家で朝までお酒を飲む。このまだつづいている感じ、なんともいえない。なによりこんな時間から飲もうぜ!となる関係性ってすてきじゃないか! 空が明るんできた頃にダブルピースさせたカンバセイションとビニ傘をおみやげに手渡し、就寝。

いつか忘れ去られてしまう記憶、演劇の会場である団地へ向かうとき、ふと右腕を左手でさわったら血まみれになっており、なんぞやと思うと指の先で血を吸っていた蚊をつぶしてしまったのだった。

いつか忘れ去られてしまう記憶2、団地に向かう以前、さいしょの集合場所に行く途中、尻尾の長い肉食獣の道路を横切っていくさまを目撃した。