なおすわわたしわたしたち

夜、レタスと豚バラのしゃぶ。コンロとテーブルをいったりきたりさせながら小鍋を活用する。昆布と鰹節で出汁をとる手のこみよう。ビールもあけ、バックホーンのキョーメイムービーツアーを観ながらちびちびやる。これはアルバムを聴かずに行ったライヴで、ほとんどの曲をライヴではじめて聴くという稀有な体験ができたおもいでがある。大学の同期&後輩と複数人でいったのもめずらしい。わたしは基本的にひとりでライヴにゆく。

すさまじいはやさで選挙の結果がでる。けっきょくそんなものである。ネットでいくらさわいでいたってどうしようもないのだから、本を読んで、生身の身体を公の場へとくりださなくてはいけない。ダイアログが場を変えてふっかつしたあかつきには、政治性を高めたイベントもばんばか打っていきたい。だって開設時のステートメントにだって「政治」の2語は書かれているのだから! おそらく読書会が基本になるでしょう。まずはひとりで抱え、のちにみなですったもんだするのです。

いちにちだらだらしていただけなのに閉塞感がない。よいことだ。これからアイスまで食べちゃおうとしている。よいことだ。本来であれば来週半ばに退職願をだすきもちでいたが、選挙がおわって再宣言がちらつくいま、交渉やもろもろがややこしくなりそうで多少はひきのばすこころづもりになっている。あと秋にも観たい映画がいっぱいなのよな。そういうものにうしろがみをめちゃくちゃひかれるよ。帰ったら帰ったでネットフリックスがあるし、MUBIにも入るつもりだけれど。カルチャーイズマイラブ。


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朝倉かすみ『少女奇譚 あたしたちは無敵』を読みおえる。さいしょの作品を読みおえたときのそういうテイストなの?! というおどろきからはじまって、それがさいごまでつづいたので次第に慣れていって、そういうものなのだなという風に読みすすめていった。たくましい少女たちが主人公の、ホラーめいた(非)げんじつとの対峙。それはこの国における女性の抑圧の表出でもある。ほんとうは読書の記事でながながと書きたいものだが、こんな生活のままではいつになるかわからないのでここですこしだけそのきもちを成仏させておく。

風に飛ばされた雨音が、ここちよく、外からきこえる。