平野にはないもの

おなかがいっぱいで夜ごはんはなし。代わりにとっておきのハーゲンダッツを食べる。なんとみっつもある。食べよう食べようと思いながらも、まいにち満腹で食べれないまま買ってからひと月が過ぎ去ろうとしていた。このひと月、間食はカリカリ梅ばかりだった。塩分過多による死。苺とブラウニーパフェ味。甘い、うまい、今日はプリンまで食べてしまったのだった、、甘みを得ていこう、we need amami.

ひさびさにゆーちゅーぶをみていた。mv、ライヴ映像、ゲーム実況。通信量に余裕があるってサイコーだ。実家に帰ってどっぷりはまらないように気をつけなければならない。メモっていたバンドをいくつか聴いて、気に入ったものをAppleMusicのライブラリに追加しておく。

幼少期にいだいた罪悪感がいま現在に顔をだすときの対処法について。


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雨。目の前に座るふたりのかたわれは、関西のイントネーションで話すひと。通勤電車のなかで会話するひとをひさしぶりに見たかもしれない。朝はみなたいていだまっている。会社までの道のりで、裸足のランナーとすれちがう。思いきりという風ではなく、どこかやさしくアスファルトを踏みつけている。さいきんはまちなかで走るひとを多く見かける気がする。裸足のひとははじめて見た。何かを踏んでしまったら怪我をするだろうと、そういう方向に想像が向く。

会社に到着して、手洗いをしようと身をかがめた途端、マスクの紐がひとつはじけとんだ。中国語で印字された検品証があたまのなかをよぎっていくが、それって差別的ではないかと自らのイメージの連想を反省する。両面テープをつかってマスクに貼りなおす。なんどためしてもはがれるので、マスク本体に穴をあけ、紐先をむすぶ。ぴょろっとマスクの上部から顔をだしてかわいい。

会社に在していて、おそらくさいごに手がけるしごとが本格化しはじめる。わたしを鼓舞する言葉がかけられるたび、なにかがはがれ落ちていく感覚がある。自分の無能さに吐き気がする。