暗い指紋の数えきれないかさなり

みんなすぐに日記を書くのをやめてしまう。読んでいたブログたち、半数が更新されなくなった。

朝、雨音で起きる。何か寝言を叫んで起きて、そのことをここに書いてからまた寝入ったつもりだったが、それは夢のなかの出来事で、何も書かれていなかった。叫んだのは本当だと思う。何が入りこんでくる夢だった。それに対して恐怖の声をあげていた。抵抗の声をあげていた。雨がつよく、ゴミだしチャレンジ不戦敗。昨日のつゆのあまりにチーズをかけ、レンチン。カイエンペッパーもふりかけ、クラッカーと食べる。でかけるつもり満々だったが、気力がぜんぜん湧いてこない。オウガのフォグランプを爆音でかけてきもちをあげてゆく。ワークショップを聴きおえるころにはテンションがアガっていて、歯を磨き、眉を剃り、シャワーを浴び、近美へ向かう。ひさしぶりの美術館。予約制とかいうふざけたシステムに対して、当日券派のおれの特攻はいかに?

事前の心配はよそに、スムーズにチケットは買え、入場できた。人生にどめの検温を済ませ、展示を観る。ピーター・ドイグ。入場制限をかけているとはいえ、まあまあひとは入っている。まあまあゆっくり観て45分くらい。ポストカードを2枚買い、常設展へ。いつだかのハイライトの部屋に飾ってあった川合玉堂と船田玉樹の絵が再見でき、うれしい。


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全体的に○という展示でした、ボートが好きなのね


映画館にも行った。グレタ・ガーウィグ若草物語』。はい、今年のベストです(旧作は除く)。ちょうよかった。けれど、映画とは関係ないもやもやがあるのでここに書きつけて浄化する。まず同列の客、エンドロール中にずーーーーーーーっとスマホをいじる。座席がソーシャルディスタンスだろうが関係なくやかましい。死んでほしい。死刑だよほんと。家で映画観てろよと思う。なんで映画館にきてスマホいじるわけ????? 席に座る際、同列なのでわたしの前を通過していったわけだけれど、その所作からして怪しかった。ひとが座っているのに、ガンガンに突っきっていこうとする前のめりタイプだった。わたしは見た目にそのひと自身があらわれるとはあんまり思っていない(もしくは思いたくない、思われたくない)たちだけれども、所作にはバリバリあらわれると思っており、さらにその認識が強化された。

帰りのエレベータでいっしょになった客の会話。前半がつまんなかったという男に対して「男のひとにはつまんないかもね」という女のやりとり。性別でいっしょくたにすんな!! 前半も後半もサイコーやったやろ!!! おまえはいったいこの映画の何を観ていたんや!!!!というのはまあさておいて、このカップルのやりとりをきいて思ったのは、そんな感性の不一致じゃどうがんばったってつづいていかないだろうということで、つまりはわたしは感性のかさなりあいをとても重きに置いているのだということ。べつにずれていたっていいのだけれど、ここはゆずれないという点で外れてしまったということは決定的な分かれ目になる。

感想はついったに書いたので割愛。

夜、30%オフになっていたアボカドと、ニンニク、ひき肉、トマト、玉ねぎをパプリカパウダーと塩で炒め、加熱式ワカモレに。味が薄かったので塩こしょう、タバスコ、レモン汁を途中で足す。クラッカーで食べる。ホワイトベルグのロング缶とブラディメアリも飲む。