雪月花のうちどれが好き?

さいきんカリカリ梅ばかり食べてる。実家にいたころから好きだった。かつては梅しば、いまは信玄梅。どっちが好きかは食べ比べたことがないのでわからない。記憶をたどってみれば、ウメトラ兄弟よりはどっちも好きなのはたしか。

ブチ切れた中学生だか高校生だかの絶叫でめざめる。「こっちだってやることやってんだよ」とか「なんで」「どうして」とか、二度寝してしまったので詳細な文句をよくおぼえていないが、さいしょは対戦ゲームにでも負けて癇癪を起こしているのかと思ったが、どうやらちがうのかな、というところで声がおさまり、意識もフェードアウト。のどを酷使する、全力の声だった。執拗におなじ言葉をくりかえしていた。相手の声がしなかったので、ゲームだと思ったのだった。ゲームで絶叫する隣人は、こっちにきてはじめて住んだアパートで体験したことがあった。窓があけっぱなしなので風が涼しい。犬がずっと吠えている。


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ひき肉、春菊、トマトでてきとーなソースをつくり、フジッリを茹でて絡めて食べる。ウェイパー、ハバネロペパー、醤油で味つけ。調味料たち、ちゃんとつかいきれるだろうか。きもちばかりが急いていて、不安ばかりがつのる。書いて整理する必要がある、わたしの不安のいちいちを。決まっていること、願望、やるべきことの3つの欄を設けて、それぞれ書きだすことを月のはじめにおこなったが、あるいは、会社の論理に対するわたしの論理を言葉でなんども整理してきたが、そうしたもろもろを、、考えていてつらくなってきたのでシャワーを浴び、家をでる。

昨日にひきつづきマスクを探しに近所のドラッグストアを徘徊、どこにも見当たらない。百均はどうかと向かう途中、よくいくスーパーに立ち寄ったら売っていたので、これ以上店をまわりつづけるのもだるいと思いそれを買う。10枚400円とか。これでも安くなってきたというのが信じられない価格。コロナどころか生まれてはじめてマスクを買った。

買ったはいいが、つけないままで池袋へ。約半年ぶりのヘアカット。向かう電車のなかで帰りに映画館でも行くかとしらべるも、あまり食指がうごかず。引っ越すまで、これ以上ものを増やしたくないが、せっかく池袋に行くのならばジュンク堂に立ち寄らない手はないだろうと土日開業、21時までの文言に感謝しながら本屋に寄って帰ることを決める。

池袋にでてからドラッグストアをまわることになると思っていたのでへんに時間が余ってしまう。芸劇の地下で本でも読もうかなと行ってみるも閉館。ちかくの公園で本をパラパラ読む。遊具は解放されており、こどもたちがたくさん遊んでいる。植栽の縁に腰かけて頁をめくっているとさまざまな種類の虫がどんどん寄ってきて、自然を感じる。しばらく読みすすめて、美容室へ。友人のRくんが独立してはじめたお店で、今回はじめて足を踏み入れた。ふたりでお店をやっており、もうひとりのTくんとは何年かぶりの再会だった。わたしの独立(?)にむけた話を枕に、独立するときはどうだったという話や、ともに好きなグザヴィエ・ドランの話などをしながら、がっつりと髪を切ってもらう。よいシルエット。長くするのもいいかななんて、きのう後ろ髪をヘアゴムでしばったときには思っていたのだけれど、いざ切ってみるとさいきんは短いほうがしっくりくるのだった。

それからジュンク堂へ。無敵家がほとんどならんでいないという衝撃を横目に、3時間ほど棚を物色する。ふだんは見ない世界史や心理学の棚などに目を奪われ、かといってきょうも買うのはいつもの思想か文学ばかりなのだが、それでもしらない本たちをながめるのはたのしい。実家に帰ってしまうとそんなこともできなくなるというのはけっこうおおきな痛手ではある。これから2、3ヶ月しっかり悩まねばならない。本を5冊買う。

ひとがそれなりにでている池袋の駅を歩いていると、なにやら空気のつまった袋を踏んでしまい、わたしの右足はパンと高い音を鳴らした。