明後日が出勤日なのに朝の6時まで起きてしまっている。つまりもう前日になっている。『音楽と人』のインタビューアーカイブがおもしろくてしかたがない。ほんとうに勝手な想像だけれども、こういうところの編集者やライター、カメラマンは「好き」をしごとに直結させることができているようでうらやましいなと思う。わたしもそうありたい。いや、そうありたかった。なんだか人生みなおし気分。あと宮台真司らの鼎談を読んでいた。宮台はこれまで読まずに来てしまったのだが、語りが痛快でめちゃくちゃおもしろいなと思った。なにか一冊手にとってみたい。以下はなるほどと思ったアニミズムについての言及。
〔引用者注：多視座主義の〕その本質は、例えば、森が見ているとか、空が見ているとか、ご先祖様が見ているといった、「何かに見られている」という感覚なんですね。アニミズムは、もともと精霊や魂は関係なくて、要はいろんなものが自分を見ている。
（宮台真司×小島慶子×谷崎テトラ「持続可能な社会のための教育を考える」）
視線の問題。SNSで「誹謗中傷」をするひとらは見られているという意識が薄いのではないか、と思った。逆に、見られているという意識が肥大化しすぎてついーとできなくなったりもする。どちらもにんげんの視線についてなのでちがうか。いや、視線はもともとにんげんのものとしてにんげんに認識されるはずなのでちがくはない。にんげんの視線をあらゆるものに見いだせるというのがアニミズムであり、多視座主義、多自然主義なのだ（そうなのか？）。ヴィヴェイロスちゃんと読まなくっちゃ。
朝（というか昼）、ミートソースをトーストに塗り、チーズをかけてピザトーストに。夜はじゃがいもを焼いてその上にミートソース・チーズ・タバスコ。カレーと同じく主食を変えるだけでけっこう印象が変わるものである。ディネシュ・J・ワディウェル『現代思想からの動物論』、山崎望・山本圭『ポスト代表制の政治学』、今村夏子『こちらあみ子』をそれぞれちょろちょろ読む。日が変わる前くらいにたらみのシャインマスカット味を食べたがおいしくなくてかなしくなる。たらみなのに！ そもそも果肉アロエしか入ってないし！
かなしみにつつまれながらネイルをオフにする。除光液の甘い匂いが好き。
2ヶ月ぶりの出勤。こうなる以前に比べれば空いているものの、電車はまあまあの混雑で憂鬱な気分。あんなイカれた生活にはもうもどりたくないのよ、ほんとうに。じっさいにどうなるかはわからないが、減給と時短勤務の示唆を受ける。映画館などがふっかつするのであればまあよいといえばよい？ むろん減る額にもよるけれど。というわけで早引き。ユニクロへ。検温童貞を捨て、その証明書をもって店内をうろつく。ちょっとおもしろい。ユニクロユー熱はとっくに冷めてしまっていたのだが、ネット在庫なしアイテムが店舗在庫にはありになっており、なおかつ半額ちかくまで値下げしていたのであさりにいったのである。なお、お目当てのブツは「在庫わずか」表示にもかかわらずソールドしておりむざんなけっかに。ちかぢか別店舗にもチャレンジしにゆく。その後書店にも行き、文庫本ばかりを9冊買う。周縁ばかりをうろうろしていたが、いよいよマルクス本体に手をだした。つぎは漫画を爆買いしにいきたい。
出社にともなって上司命令で長時間マスクをつけるはめになり、マスク×髭はめちゃくちゃ暑いことがわかる。またのどもむちゃくちゃ乾く。うるおうんじゃなかったのか。息苦しくて口呼吸になっているのか？ 真夏を思うとゆううつになってくる。あとマスクをしてきてくれというのだったらその費用をだしてくれやと思う。いまからでも日本もスイス式にならないか？
ひさびさに会社で昼食を食べて思ったのは胃の容量がちいさくなっているということで、以前通勤していた頃とおなじ組みあわせ（カップ麺+サラダ+おにぎり1個）では食べきるのにも時間がかかり、腹がきついなと思った。目論見どおり今夏で痩せることができるのでは。夕飯はミートソース冷奴、プロセスチーズ、ソーセージ、マッシュルーム炒めにトースト1枚。topsの新譜をききながら氷入りビールをふた缶飲む。飲みながら、バックホーンの過去のライヴ配信を観る。通信制限下でも遅延遅延をがまんできればまあまあ観ることができた。が、遅延しすぎて配信のおわりにまにあわず、観ている途中でキックされた。
