古い友人たちの掟

毎夜、体重の記録をつけることにした。いまは54-56kgのあいだをいったりきたりしている。去年の今頃は53-54kgをふらふらしていたはずなので、そこまでもどろうと思っている。58kgに到達しようかと思われた1月の頃を思えばいい感じである。

朝起き、洗濯機をまわし、ひさびさのポロイチ塩ラーメンをつくり、食べる。そう、この味……。東洋水産カレーうどんと並んでわたしのなかの袋麺2大巨塔である。ということで、カレーをつくった。2種それぞれ半分だけ余ってるルーを消費したいのと、炒めないカレーを試してみようと思いたち、具は豚バラブロックと玉ねぎのみのシンプルスタイルを試みる。今回はローレル以外スパイスはつかわず、ジャワカレー+zeppinのルーのみ。トマト缶で大量の玉ねぎをただただ煮つづける。

『浮かれている人』以前のオウガ、復活前のシロップ、『ワールド ワールド ワールド』以前のアジカン、初期のロストインタイムゴーイングアンダーグラウンドピロウズ、復活前のバーガーナッズなどを聴きながら、『ことばと』創刊号の佐々木敦×又吉直樹×柴田聡子座談会、久住昌之水沢悦子うさくん!)『花のズボラ飯』、安田弘之『寿司ガール』1-3巻、荒川洋治『日記をつける』を読む。寿司ガールに関しては買って8年以上経ってようやくシュリンクを破る快挙。ズボラ飯は寿司ガールの隣にあったので再読。座談会は柴田聡子がぜんぜんしゃべっていなくてわらう。日本語の曲を聴きながら本を読むと歌詞にひっぱられて意識が活字から引きはがされ、若い頃に脳に染みついたメロディとリズムにすぐにくびだけでおどってしまう。武田百合子富士日記』と徳富蘆花『蘆花日記』をどこかで手に入れたいと思う。音楽はすべてCDでかけた。


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昼さがり、カレーを食す。うまい。予想以上の出来。玉ねぎパワーをめちゃ感じる。こんごは炒めなくてもええんちゃうというきもちにさえなる。次回はルーなしスパイススタイルで試してみようと思う。わたしはカレーを食べるときにスッカラをつかう。下北沢にあるYOUNGというカレー屋の影響(もう何年も足を運んでいない)。韓国の古物市で買ってきたものが、うちに大小2本ずつある。水をきちんと切らないと錆びてしまうため、ズボラなわたしはふだんこの匙をつかわない。とくべつなときにだけにぎる、薄くて細い、金色のスプーン。

夕頃、うたた寝する。風で洗濯物がちいさくゆれている。19時ジャストにのそっと起きる。音楽はもちろん途絶えている。AppleMusicの場合だと流れっぱなしになっており、夜中に起きたときなどはもうしわけないきもちになることがある。読みおえた本の感想を書こうとする。書けば書くほど長くなる。BGMにオウガの『homely』をかける。リリース当時は正直よくわからなかったのだが、いまではいちばん好きなアルバムかもしれない。あまりによかったのでループ再生にする。『ペーパークラフト』をはじめて再生したとき、さいごのさいごに「ロープ」のあたまに接続されたことにすさまじいおそろしさを感じたのを思いだした。カレーと、きゅうりの味噌マヨディップ添えをつまみに酒を飲む。今年初きゅうりかも。きゅうりはおいしい。カレーはついつい食べすぎてしまう。

公園には行かなかった。本日の体重、57.65キログラム也。