構わないという連絡の境界

書くことに時間がかかりそうなテーマを導入すると、書く→あっぷするのずれが多少はおさまるのでは、とそのような記事をとくにこのことを意識するわけでもなく書いていたら思うようになった。アパートの住人が寝床から起きだして、トイレに向かって歩いていき、いきおいよく便座を開ける音がする。窓が開け放たれる。うっすらとテレビの音が聞こえる。鳥のさえずりが聞こえる。

外にでないのでシャワーを浴びるのが2-3日に1回の頻度になっている。家にひきこもるしばらく前から湯シャンを導入していて、出勤していたころは湯だけの日とシャンプーの日を交互に、もしくは1:2の割合で洗髪をこころみていた。洗いおえた直後はごわつきがすこし気になるのだが、湯だけでもとくに問題はないのだなと思った。まいにち洗えばまたちがうのであろうが、せっかくだしどこまで湯シャンだけでいけるかなと10日のスパンをあけたときには髪がごわごわマックスになったのでそんなにあけるのはやめようと思った。シャンプー→湯シャン→湯シャンで、今日はシャンプーの日だ。めちゃくちゃすっきりする。ちょっとしばらく湯シャンはやめよかな/加筆:やめた。

スーパーに行くはずだったのだがねむすぎて轟沈。夜の1時半に起きる。日をまたぐ前にブログを更新しそこねたなと思いながらいちばん古いものをあっぷする。それから髭の成長写真を撮影する。明日で丸ひと月。通信制限がとけたのでいつでもあっぷできるなと思う。じゃがいもと茄子をラードで炒めたものをマスタードとチーズで食す。温玉も食べる。寝ころがり、おさないひかり『黒い毛 海辺の町』を読む。折られた紙を切るのがへたくそで、地がぼろぼろになってしまった。詩ではなく、小説のおもむき。これまでの作品と同様、身体を通りすぎていくものたちについての愛惜がある。からだは乗りものであるという認識。表題の前に「愛かなんかのための初歩的なトレーニング#1」とあるように、シリーズものということで#2以降もたのしみ/加筆:#2も注文した。こんどは詩である!


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鶏とマッシュルームとスパゲティ、ごまとディルとブラックペパー


暑い、という感情が生まれる。まだ5月のついたち、しかも朝の8時であるのに、衣服のしたで汗ばむからだを知覚している。食事をしたのもある。それにしたって、今年の夏が不安になる気温だ。予報によれば本日の最高気温26度、来週には28度の日だってある。季節がみだれている。今年の春は例年に比べていやなきもちにならず、よかった。街をおおう朗らかで、明るいムードにでくわしていないからだ。自分のみじめさを突きつけられるような場面にでくわしていないからだ。春や夏より、わたしは秋や冬が好きだ。さびしくて、つめたくて、きびしい季節。