濁り湯すいすいドンブラコ

酒を抜くとあからさまに調子がいい。とはいえおそらく週6はアルコールを摂取している。出勤していた頃、飲まないとやってられねえ!とクダを巻いていたが(もちろんひとりで)、そんな外的要因に左右されることなく飲まないとやってられねえことがよくわかった。「人生はよい」かどうかはしらないが「酒はさらによい」とペソアもいっている。つづけて「愛はよい 眠ることはさらによい」。そう、おれは愛読・愛聴をつづけながらねむってばかりいる。

イーセイスキルを3種とも食べた。バニラ、ストロベリーピーチ、プレーンの順でおいしかった。プレーンははちみつ入れたら化けそうだし、料理にも使えそう。前にも触れたがスキルというのはアイスランドの乳製品で、めちゃくちゃ濃厚なヨーグルトである。脂肪分ゼロって容器に書いてあってマジかよとなる。わたしは脂肪分が大好き。またプロテインがどうのとも書かれている。プロテインという言葉を見るとわたしは食欲をなくす。たんぱく質だったらなんとも思わない、むしろ好意を抱くのに。

過日、深夜の3時頃、本を読み読みブログを書き書きしていると、どこからともなくちいさな摩擦音というか鳴き声というかぎいぎいという音がきこえはじめる。なんぞやと耳をそばだてると、どうやらその音は窓の方から発されているようで、近づいてみるとなにやら生物がベランダにいるようである。しかし時間的に窓の開閉ができないため、一定のリズムで鳴るその音を聴きながら朝を待つ羽目になる。わたしも頁をめくる音を定期的に立てている。読んでいるのはアルフォンソ・リンギス『暴力と輝き』。そこで紹介されるチャップマン兄弟の《The Rape of Creativity》の展示形態が最悪でおもしろい。本作の中核をなす彫刻を見るためには、犬の糞がぎっしりと敷きつめられたフロアを通っていかなければいけない。不入虎穴、焉得虎子。観るものに己の立ち位置を自覚させるものごとは、どんなものであってもすばらしい(そんなことはないか)。「君の痛みを、君の発見の能力にとっての重大な試練として受け入れよ」とはブスケの言葉である。「私を殺さないものは、私をいっそう強くする」とはニーチェの言葉である。音の正体はわからぬまま、豪雨が降って消え去った。


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フライド鶏胸ドンドン丼!


朝5時起きという隣人にシンクロナイズした超健康生活の夜明けを迎えたと思ったら、がっつり昼寝(9時間!)して台無しになった。身体は完全に夜型のモードに突入してしまっていたのである。惰眠惰眠、むさぼってこ!