2016-12-10から1日間の記事一覧

(通りすぎる宿命としての)折れる名前の反発

ヨアキム・トリアーの『母の残像』を観た。彼が立つ場所は文学である。文学からの沸騰/要請がカメラを回し、演出をかける。ここで名指す文学とは詩でもある。言葉に頼りすぎてどうしようもなくなってしまう映画がよくあるが、彼はその悪弊に陥らずに「映画的…