熊の爪を切った男(死後硬直)

わんぷり8話。まゆ転入回。メインの視聴者層の4月の不安(入学・転校etc.)と同期するアバンがまずいい。窓から見える空模様の暗さがまたよく、これがラストではよく晴れた夕日になっているという着地のさせ方もサイコーである。これまでの感想でも触れてい…

いちどもふりかえることのない思いでにすがって生きているひとの背中

パルコをうろつき、ポケセンで誕生月を祝われたり(ブーケをもっていたら店員が声をかけてくれてポケモンに祝ってもらえますよ!と教えてもらったのに声をかけてもらえなかった、かなしいね)、TWO FACEを試着したりしたのち、シネクイントホワイトでヨルゴ…

つかまり勃ちの子供たち

後ろの予定までにはまだ余裕があったので、併設された谷内六郎館にも寄っていく。かつての自分であればスルスルっと展示室を通過してしまうタイプの作家であったのだが、わたしもこういう絵に感動する年齢になったのだなと、以下のような絵をながめながら思…

乱交する街

劇場でははるばる遠方からやってきたBちゃん夫妻やTさんなどに挨拶をしつつ、雨脚がつよまるなかを小走りにIくんとサイゼリヤへ。IくんがKとやっているラジオの話や、さいきん触れているというAIの話などを聞きながら、今日は二次会ないしな、とデカンタのワ…

不釣り合いな形容詞を並べ立てた部屋

ずいぶんと前に先月入る、と聞かされていた入金が今月もおわろうとしているのに未だなく、大丈夫か?(おれの人生が)となっている。来月の引き落としまで入金がなかったら死である。クレカがなかったらすでに死んでいた。来ない入金を当てに買い物をしてい…

飴を舐めるように過去を抱いて

ワークのすすみよく、〆切地獄も完全に脱した感があり、家族が皆旅行なりなんなりにでかけ、数日間のびのびできそうなのでめずらしくビールを開ける。うまい。朝、チーズカツ丼。カツはできあい。うまい。いい天気。いんすたで見かけたイベントに行こうかな…

この日を境に

堀禎一『夏の娘たち ひめごと』(2017)。奇妙な映画である。ほぼ臨死の状態にある父の病室から映画ははじまるが、しばらくして通夜の場面、軒先で故人を偲ぶおやじふたりのもとに、親戚および友人(?)一同が続々と画面外から集まってき、8人ぐらいがひと…

わたしの喋った言葉がだれかのなかに生きつづけている妄想

こうやってブログを書いていて、心的な余裕ができはじめているという実感が湧いてきた。余裕がないと文なんて書けない。ラジオ。ひとがそばにいるとうまく話せないなあと思いながらやっていた。ひとが去り、グルーヴが乗ってきたぞ、というところで時間切れ…

特異な歩みでできたけもの道の衰亡

20代も前半の頃、当時懇意にしていた美容室の担当者が、「草間彌生は作品をつくらないと死んでしまう」(うろおぼえ)といったような話をしてきた際に、自分もそういう心持ちで詩に向かっているなと思い、「そのきもちぼくもわかりますよ」と軽口を叩いたも…

きみに映らないタイプのきみ宛の手紙

ワークワーク。やる前はあまりふくざつでないと思っていたワークが、手がけてみるとふくざつであった、というパターンに突き当たり、ウンウン唸りながらやる。時間をかければすすむタイプのワークではあったので、想定の3倍ぐらいの時間をかけてぶじ完了させ…

そんなものに呼ばないでください(わたしの名前を呼んでください

ヴァンパイア・ウィークエンドの新曲がめちゃくちゃいい。数年ぶりに胸を張って年間ベストと言えるアルバムと出会えるのではないかとドキドキしている。 ▼どっちもめちゃくちゃいい、you don't have to try... youtu.be youtu.be ワーク。合間に同人誌の作業…

古い時代のよく読まれた作家の晩年

ニャンがお気に入りの服のフェイクファーの部分をガブガブやっており、コラコラコラコラ〜と声を上げた。リバーシブルのコートなので、ファー側をオモテにしていたのがよくなかった。ワーク。デザインがゴンゴンすすむ。一発で最適の図版を持ってくるちから…

ニトロフィールド/フライングダメージ

わんぷり2話。フレンディ登場回。犬のきもちのおもしろさ。画中で忙しなく気になったものを触ったり構ったりし、動物たちを助けるよりもいろはと遊ぶことを優先するプリキュアらしからぬマインドがたのしい。いろはもいろはで目まぐるしく表情の変化する顔芸…

保護法破り

佐藤雅教『わんだふるぷりきゅあ!』(2024)第1話。ここは海辺の街で、動物がたくさんいるんだよ、ということを絵で語る導入、いいよね! 初の犬プリキュアであるこむぎの猪突猛進的コミカルさと、そのうちに宿っている切なる願い(いろはともっといっしょ…

むみむみチャンネルの暗部へGO

デスワーク。メールのやりとりに時間を割かないという方針でゴリゴリやる。連絡まわりで失われた信頼はワークそのものの出来でバランスする? 器用なひとは両立できるのだろうが、わたしのようなにんげんには無理である。夜、シュウマイ(レトルト)、揚げ豚…

カマキリ・ナイフ・クライシス

もじ イメージ graphic展@21_21 design sight。ワンジーホンの本が資料としておいてあったのがよかった。ほしい!と思った頃にはもう手に入らなくなっていた、彼がデザインを手がけた本のカタログ本である。すぐれたしごとがいくつも収録されているすばらし…

ほんとうにどこにも上陸できなかった

ひろプリ49話。ラストバトル回。ブラックスカイの青い焔を瞳に宿したすがたに、ブラック★ロックシューターや!と見たこともないのに名称がでてくる。ここまで書かれて感想はおわっていた。最終話の1話手前だというのに!昼前頃に起きてきたHさんから昨晩Tさ…

髪の毛をピンク色に染めているひとの陰毛がピンク色だったらおれはすさまじく感動するだろう

起床、たかだか30分の雪かきで両肩のあたりに痛みが走っている。堀元宣『メタリックルージュ』(2024)第1話。言葉少なに作品世界のなかに入っていく感じに00年代の非萌え系オリジナルアニメのムードがあり、かなり好感が持てた。あたまによぎったのは、テク…

みずうみをながめていたいと思うときがあるひとらのあつまり

夜、カレー。ひき肉、豚バラ、厚揚げ、ほうれん草、玉ねぎ、にんじん。にんにく、生姜、赤缶、ハバネロペパー、カイエンペパー、ブラックペパー、フェンネル、カルダモン、クミン、クローブ、コリアンダー、バルサミコ酢、醤油、塩、コンソメ、はちみつ。う…

襲撃犯のための練習コース

次作のプリキュアである『わんだふるぷりきゅあ!』のシリーズ構成が成田良美であることが発表された。年の初めからこんなにうれしいことはない。東映アニメーション、ありがとう&あいしてる。オトプリは正直どうしようもなかったが、ニチアサにおける「成田…

metalic lyric

ポケモンSV DLCことゼロの秘宝を買い、やる。たのしい。メインのサブキャラクターであるゼイユ・スグリ姉弟もかわいい。SVのキャラの魅力はこれまでのシリーズに比べても図抜けているのではないか。ということで今年はポケモンをやりながら年を越した。碧の…

自画像・自撮り

今年はここ10年でもっとも映画を観なかった年として自分史に記録される(映画をただの1本も観なかった月が4つもある!) と2022年のふりかえり記事の冒頭で書いたが、今年はさらに「観なかった年」になってしまった。いよいよ「年間映画ベスト」というカテゴ…

数十年でいなくなったりする

ブログ用のグラフィックをつくっていると、こんなゴミを量産して何になるのだろうかとだんだんきもちがむなしくなっていき、さらに底まで沈んでいきそうだったが、数時間前に食した激辛スパイスが胃のなかであばれているおかげで陰気が募る先から散っていく…

オールナイト上映がおわったあとのエレベータで会ったひとがいる

ニャンたちと寄り添いあってグースカ寝ているとデイサービスから着信があり、でると、今朝送りだしたばかりの祖母が昼食後にもどしてしまい、体調がすぐれないので迎えに来れないかとのこと。先日あたまを打ったのもあり、職員の声を聴いている身体にグッと…

生前

ワークワーク。各所に連絡をしつつ、この先数ヶ月のスケジュールの見通しを立てる。年末なので家中のいろんなもののフィルタを掃除する。夜、レトルトハンバーグ、インスタントスープ、たらこマヨ。うまい。イベント開催中のTへ。立ち寄る前にGにてビールを2…

2回も愛してくれたんだ

竹下健一『AMON デビルマン黙示録』(2000)。ゆーちゅーぶのショート動画に本作の衝撃的なシーンが流れてき、尺も短くU-NEXTにあったので即観。すごかった。何がか。残虐描写が。女子供でも容赦なく殺害され、画面には真紅の血飛沫がいきおいよく飛び散る。…

いつか呼ばれる名前のただしい読みかた

オトプリ10話。全員変身回。グラフィティをポイ捨てなどと同様の「普遍悪」とする作劇はどうかと思った。くるみ・ナッツ・シロップが変身をめぐる問答をする場面、ロケーションがフォウとカミーユがベンチに座って喋る場所みたいでおもしろかった。おばあち…

みじめなステップ、はじめのジャンプ

同人会議。次号の刊行日、〆切、テーマなどが決まる。10号記念ということで、新たな企画もやる予定なのでおたのしみに! ▼われわれはこのような同人誌をやっている、年4回程度刊行中…… vvvkeikaku.tumblr.com 雑談の時間がこのようにして定期的にあるのはよ…

草の上で触れあって痛い

思いだし。過日、初対面のひととの会話のなかで何座ですか?と問われる機会があった。星座を尋ねられるなんて何年ぶりなんだ? いやそもそもそんな会話をこれまでしたことがあったか?と自己の人生をふりかえると同時に、星座をめぐる会話は、日常的でありな…

夜のかけっこ

無意味さ・無用さを支持する立場ではあるが、家庭内で何もしない父親をけっして擁護することはできない。これはバートルビー的なものの否定でもない。自律的共同体と他律的共同体のちがい?ワークワーク。来月のスケジュールを考えるに、いまのうちにやれる…