酔貝みみずばれ

映画納めはヘレディタリーでした。映画初めはまだ……。2018年観た本数は86本でした。ひさびさに年間ベストを挙げます。[新作のみ] 1 テルマ 2 ハッピーエンド 3 聖なる鹿殺し 4 母という名の女 5 ヘレディタリー 6 ザ・スクエア 7 レディ・バード 8 KUICHIS…

わからない日の蓄積

なにごとも退路を断つとすすみはじめる。しごとも制作もゴリゴリとしてきており、つかれはあるがとてもよい感じだ。気のはるいちにちによって思考が練磨される、その連続がわたしの生を拡充させていく。すでにある知から出発するのではなく、自らの実感から…

喉元をすぎた熱さは

喉元をすぎた熱さはすごいいきおいでころがって、チリにまで届いた。路上に打ち棄てられたサルバドール・アジェンデの肖像画のなかでしばらくくすぶったのを見届けたあと、わたしはそれを拾おうとするのだがなかなかどうして一向につかまることがない。正し…

宙がえるわたしの手のそばに

lily shuのトークイベントにいった。1_WALLでしった作家で、2枚の写真を組み合わせて1枚の写真として提示するスタイルが編集的連接を感じさせて好きだったのだが、今回の展示は1枚で提示するものの割合が増え、そこまでおもしろみを感じることができなかった…

ステーキ ヤングだんごむし

夜の開店時間まではあと30分ほどあった。その日は定休日だったが店先にそのような看板などは見当たらず、よく目をこらしてみれば店内にはあかりが灯っており、ひとまずわたしは入り口のまえにあるベンチに腰をかけて待ってみることにした。この日はわたしの…

あなたの話をきかせてほしい

「感情が成立しないんだよ、わかるかい?」 「それはかたちにならないってこと?」 「かたちにならないっていうか、そもそもわきたつものがないってことかな」 「じゃあどうやってコミュニケーションをとっているの?」 「感情なんてなくたって、ひとは他人とやりとり…

遭遇者のあやまちを経由して

得たいの知れないがんばれなさと無尽蔵のやる気が交互にもりあがってくる。今年もそろそろおわるし「計画を立てようぜ」ってことで来年のプランやらコンセプトをねりはじめている。大学2年くらいのときの年始に目標を立てようと決意してからまいとしなにかしら…

せんちめんたる・ぷらくてぃす

アナログデジタルしごとせいさく問わずさいきんもりもり書くことをしているわけですが、とても思考が整理されよい。もちろんセラピーにもなるので日々健康にちかづきつつある実感がある。ほんとうでしょうか? そんなに単純なものでしょうか?でもほんとにお…

チョロQ駆けてけ

「落ちた方が負け」 辻本はそういってぼくの目を真正面からきっ、と見た。ぼくはすぐに視線を逸らす。いきなりなんなんだよこいつ。むかつくな。ここはオンナの来る場所じゃないってわからせてやる。 「いや、意味わかんないし。なんでそんなことしなくちゃいけ…

ひねられる電球に火傷する筆順

完全にモードがかわった感がある。からだがほっする音楽がかわったことでそれに気づく。モールスや魚座、トレイシー・チャップマンなどがいまの気分。とくにモールスをガンガン聴いている。ほんとに天才だと思う。以前ポエトリーフリーペーパーを刊行したと…

軽量級の暗幕

小説、アップしたあとに気づいたのだが「~だけ縛り」なわけではない、いま書いているものにはついていない、おれの無意識がだだもれている、書いたものは人生のバロメータになる、そもそもこのブログ自体もそんな役割を果たすこともある。先週末は台北暮色、…

葉のかげの、かげではないところだけ

〈葉のかげの、かげではないところだけをあつめたらどのくらい明るくなる?〉 書かれていた、鉛筆はうすく、ゆびでひとなでしてしまえば消えてしまうような濃さの文字をわたしは見た、机の表面に、わたしの机のうえにそれを見つけた。 「なあ皆原もそう思うよ…

不足するバーベル/しかし担ぐ気力はない

ひとつの指針がある。ヘルツォークが『アギーレ/神の怒り』を29-30歳ごろにつくったという事実、おれもその頃までに何かを為さなくてはならないと新文芸坐のオールナイト明け、きたねえ池袋の街をあんぽこと歩きながら思った、ってのはたぶんネツゾーで、観…

ブルー粘土煮るだけ

きみの涙は減塩だというウワサをきいてからどうにかしてそれをたしかめてみたいと思い、ぼくは料理学校へと通いはじめたのだが、肝心の先生には両腕がなく、「ここでは主に加熱について学んでもらう」と足の指で器用にコンロを着火させたので思わず「ブラボー」…

通電するのは明るいね?

告知をふたつ。直前になってしまった。Tokyo Zinester Gathering 2018に参加します。 11/24(sat) 1530-1730目安。桜台poolにて。 フリペの配布とZINEの展示をするよ。 イベントの詳細はこちら。 CREATION Project 2018「大堀相馬焼167のちいさな豆皿」に参加…

複数の埋葬(粗暴、そぼー?

南の島かなんかでランクヘッドのライヴを最前でみてメンバーが去り際に手拍子を煽るもアンコールの場面でおれ以外だれも拍手をせずうしろをふりかえるとだいたいが外国人で、けっきょくそのまま終演してかなしいですねととなりの日本語話者といいあう夢をみ…

ネオ・ボルテージ

小説を新人賞に投稿した。よう完成させたよな。122枚。結果は4月だか5月のあたまくらい? かましたいなと思う。豪語豪語。おれはつねづね自信過剰である。以前しらないひとばかりが集まる飲み会にいったときに小説の話になって、でも本を読むようなひとはそ…

晴れ間の運命をおれはパトロールできない

10月とか正気かよ、詩集ほんとはこの頃にだしたかったんだよ、貧困は切ないな、べつに金もちにならなくていいんだ、金のことでそうそうなやまないせいかつがしたい、足をひっぱられたくない、自らの欲望外のところで出費を食うのがほんとにつらい、会社用の…

機雷に当たるまで敗走する

蛇口をひねったら水がでない。え、台風って断水とかあるん? 通信制限のかかったカクカクのスマホで「水 でない」だの「断水」だの検索するもとくにわたしの住む地域でそんなことが起こっている様子もなく。そもそもこのアパートどこにメータあるん?と雨しぶき…

風下でふくらむ花を摘むひと

オウガの野音にいったとき、バッグに『ねむらない樹 vol.1』を入れていたのだがみごとにびしょびしょになって紙がぶわぶわになってしまった、まだ冒頭の現代短歌100しか読んでいないがみんな海好きすぎだろと思ったよ、おれも好きだよ海、しばらくいってない…

碑になる背骨の擦りあとをなでる

詩集の束見本ができた。よい感じである。本をつくるときはまず束見本だとかつてボスもいっていた。予算的にむりだと思い込んでいたが、ただでだしてくれるというので乗った。じつぶつがあることによる、イメージのふくらみはとてもおおきい。詩でたたかうの…

反意の道順をふりかえりながらうろうろする

「KくんとFくんはいつも著者の考えとは反対のことを書くよね」細かなところまではおぼえていないが、中学校時代、国語教師が授業中に発した言葉だ。Kくんというのは当事わたしがよく遊んでいた友人であり、Fとはわたしである。教科書やテストの設問としてよく…

アンダーザえくすぷろーじょん、

詩集編纂日記、まず現在の状況について、掲載詩編と掲載順がほぼ確定し、改稿をおこなっているところ、装丁以外の前付・後付もだいたい完成、明日は印刷製本会社の第一候補と打合せ、よいところがあったらぜひ教えてください、1_WALLのときのような目にはあ…

経過に伴う犬吠えの過大化

wifi環境がなくなってからまいつきおなじようなことをいっている気がするが通信制限がかかってしまうとあらゆるやる気がしなしなと萎えてしまい気温も上昇、水シャワーがきもちのいい季節になってきた、おれは夏がきらい、だけれどカネコアヤノが「夏が終わる…

不成立の気泡(つまめない豆たち?

どうぶつえんvol.8に発表者として参加した、パフォーマンスと銘打ってひとまえで何かするのは2014年に新聞家にでたとき以来で、先日の1_WALLの公開審査もまあパフォーマンスといえばパフォーマンスだけれどあれは飽くまで審査だからな、そんなこころもちで緊…

あらたな破滅をむかえるために

まいにち終電もしくはタクシーで丸ひと月休みなしみたいなクソほどいそがしかったときより思想的に相容れない企画書(スピりまくってる国粋主義的オカルティズムのざっし)を書いてるいまの方がつらい、おれはこんなものをつくるために編集者になったわけじ…

かわしきれない祝福のさなかで

酔っ払ったバンドマンが「震災以後の音楽とは?」みたいなことを語っていてアツい、という出来事が先日終電も間近の井の頭線は吉祥寺行きであった。おれは下北沢で乗り換え小田急線にすべりこむ。東京にきてもう8年目だがいつまで小田急線沿いに住むんだろう?…

もともとの機嫌や気分の霧散

街を歩いていたり、ひとりで家にいたりするときなどにふと訪れる劣等感やむなしさみたいなものとどう折りあいをつけたらいいのか、いまだにそんなことでうじうじとしており、今日も今日とて眠れぬ夜を過ごしているわけであります(5日前)咳がおさまってだい…

離島から掘る貝の底値

風邪をこじらせて寝込んでいる。ふつうにつらい。することがないので気合いをいれて料理をつくったのだが食べるのはおれひとりである。自分のかかえるさびしさをかんたんに他人になげうってはいけないと思う。このブログもさいきんはすこぶるアクセス数が少…

進行方向への逆らい

他人の愛の亀裂を素直にかなしいと思えるのは、まだ愛みたいなものに幻想を抱けるからだ。年相応、を考える。おれは会社では最年少で、大学時代も浪人していることもあって基本的に上の学年との関係性で生きてきたので、これまでそんなものを気にすることは…